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- 国・地域名:
- オランダ
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- オランダ応用科学研究機構(TNO)
- 元記事公開日:
- 2013/09/12
- 抄訳記事公開日:
- 2013/10/17
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天然ガスによる温室効果ガスの排出量削減
- 本文:
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オランダ応用科学研究機構(TNO)の2013年9月12日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===圧縮天然ガス(CNG)や液化天然ガス(LNG)さらには電力、水素、液体燃料(GTL)など、天然ガスから生産されるエネルギー担体によって、輸送部門で発生する温室効果ガスや汚染物質の排出量を抑制できる可能性がある。特に、電力や水素、CNGが車やバスの動力源として使用され、LNGがトラックや船舶の動力源として使用される場合にそのことがいえる。だが船舶の温室効果ガス排出量を削減するには、メタンの排出量を抑えなければならい。また、LNGの安全性を確保するには、配給インフラの効率的な管理も必要となる。
電力や水素、CNGは車やバス、配送用のトラックなどに適しており、LNGはトラックや船舶に最も適している。亜酸化窒素(NOx)や粒状物質、硫黄酸化物(SOx)のような汚染物質の排出量を削減することは技術的には可能だが、現実的には排出量に関する今後の法令に依存する部分が多い。また車やバスに電力や水素を使用することが温室効果ガスの削減に貢献する最大の要因になることも実証しなければならない。
天然ガスや電力、水素を動力源とする船舶や車両は、ディーゼルや石油を使用する船舶や車両よりも高価だが、こうした差額分は、安価な燃料費、そして道路輸送用車両については代替燃料への課税額が少ないことによって相殺される。
[JSTパリ事務所]