[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府
元記事公開日:
2023/04/28
抄訳記事公開日:
2023/05/09

ル・アーブルが「低炭素工業地帯」に 採択3例目

France 2030 | Lancement de la « zone industrielle bas carbone » (ZIBAC) du Havre

本文:

 政府は4月28日、北部ル・アーブル(Le Havre)の港湾地帯を「低炭素工業地帯」に採択したと発表した。採択は3例目。

 「低炭素工業地帯」は、政府が2022年から本格的に進めている5か年投融資計画「フランス2030」にもとづくプロジェクト公募の一つ。電力を多く消費する工業地帯を財政的に支援することで、脱炭素化を効果的に進める狙いがある。今年1月に北部ダンケルク(Dunkerque)と南部フォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)のそれぞれの港湾地帯が初の採択例として発表されていた。

 低炭素化への道筋を定める投資額1,500万ユーロのうち、まず政府は初期段階として、地元の港湾運営会社や自治体を対象に、必要な技術実装やインフラ、ネットワーク整備を目的とした740万ユーロを支援する。こうした支援ののちに、エンジニアリングの研究支援が行われる見込み。

 ロラン・レスキュール経済・財務大臣付特命大臣(産業担当)は「ル・アーブルは石油化学、自動車産業、肥料の一大産地だが、今後は水素製造や低炭素肥料などの拠点にもなる。今回の採択は、わが国の伝統的産業が変革していくよい象徴事例になる」とコメントしている。

(参考)2023年1月26日付公開記事

「低炭素工業地帯」に2地区を初採択

[DW編集局]